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我が国の地名は大和朝廷成立以前から存在しており、各地名は領土画定を明確にする目的で各部族国家群により体系的に命名されている。 各地に残存する環状列石は、無文字時代における領土明示の地籍簿なのである。
中央政権樹立後は地域に拠る方言は存在するものの、日本語の基層(文法)が北方系、語彙が南方(中国江南)系で言語の融合が進み、奈良朝頃までは八母音が存在したことが万葉仮名により裏付けられる。
平安時代初期には五十音図が登場して、次第に五母音化が進むが表記法としては仮名遣いに残存する。
また地名から発祥した多くの苗字も上古の八母音の名残りや旧仮名遣いの影響がうかがえる。
現代仮名
(5母音) |
旧仮名遣
(8母音) |
主要苗字例 |
| あ |
あ |
阿部 青木 安藤 新井 東 秋山 荒木 浅野 足立 天野 浅井 相沢 有馬
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| い |
い |
伊藤 池田 石川 今井 岩崎 市川 五十嵐 飯田 稲垣 泉 入江 一色
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ゐ |
井上 井口 井手 井出 井川 井原 井沢 井本 猪股 猪俣 猪狩 院相
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| う |
う |
上田 内田 植田 梅田 宇野 臼井 牛島 浦田 海野 鵜飼 卜部 漆原
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| え |
え |
榎本 榎 榎田 江口 江藤 江崎 江川 荏原 海老名 海老沢 塩冶 朴井
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ゑ |
遠藤 恵良 恵藤 恵本 恵比須 恵川 恵島 絵内 絵野沢 絵所 絵沢 殖栗
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| お |
お |
太田 大野 奥村 落合 押田 隠岐 織田 音羽 興津 刑部 忍坂 鬼柳
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を |
小川 岡田 小田 尾崎 長田 及川 緒方 荻野 越智 乙葉 折井 園城寺
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昭和21年(1946)の内閣告示「現代かなづかい」により法令、公文書、雑誌、放送などの社会的規範となる。
母音はあ行に統一されたが「を」はわ行に残置され、「ゐ」、「ゑ」は古典などを除き使用を控えさせられる。
表音主義が画期的なものと国語改良論者は言うが、「は」、「へ」、「を」は頻繁に表記例外の矛盾が存在する。
また「じ」と「ぢ」、「ず」と「づ」の混同、「おう」、「おお」、「おー」のお列長音の表記混乱が見られる。
古事記の太安麻呂の「太」は、旧仮名遣いでは「おほ」で於保と通ずるが、墓場の中で苦笑いと思われる。
織田も小田も現代では「おだ」だが、旧仮名遣いでは「おだ」、「をだ」と振り仮名が異なるのである。
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